思い切って、リスクを取るということ。
MBAに行くと、本当にさまざまな人に出会います。
国籍も、年齢も、専門分野も違います。自分とは全く異なる人生を歩んできた人たちと肩を並べることは、それだけで多くの気づきを与えてくれます。
今日は、そんなMBAのネットワークを通じて出会った、ある友人の話です。
彼女は、誰もが知るグローバル企業でグローバルヘッドを務めていました。一方で、10年ほど温め続けてきた起業のアイデアがありました。私の専門分野とも重なる部分が多く、熱心に相談してくれたことをきっかけに、私もアドバイザーとして彼女の挑戦をお手伝いするようになりました。
本業だけでも相当忙しいはずなのに、その傍らで起業を考えている方なので、純粋に、「パワフルな人だな」と思っていました。
そんなある日、彼女から連絡がありました。
「会社を辞めて、これ1本でやることにしたわ!」と言うではありませんか。
びっくり仰天です。
もちろん、その決断に至るまでには相当悩んだそうです。それでも彼女が怖かったのは、安定した環境を手放すこと以上に、ずっとやりたかったことに挑戦しなかった後悔が残ることでした。
後日、私が企業を退職した彼女に会った時、彼女はキラキラした表情をしていました。
リスクを取れば、必ず成功するわけではありません。
それでも、今までいた場所を離れたからこそ出会える人や、初めて見えてくる選択肢は、きっとあるのだと思います。
そして同時に、彼女の決断を間近で見ていると、「自分は本当に思い切れているだろうか」と、改めて考えさせられます。
私自身も、必要なときには自分のためにきちんとリスクを取れる人でありたいな、と思わずにはいられません。
MBAで得たものは、知識や学位だけではありません。こうして異なる人生を歩む人たちと出会い、その選択や挑戦から、自分自身の生き方について考える機会をもらえることも、大きな財産だと感じています。
彼女の挑戦がこれからどこへ向かうのか、私も楽しみにしています。
